2015年11月13日金曜日

心地よいエンジンの振動とその帯域

 パニガーレの最大トルク回転数が9000ですが、心地よい2気筒の振動が得られる回転数は、もう少し低い回転数だと思います。W800の場合は最大トルク回転数が2500で心地よい振動が得られる回転数は3000を超えて5000位でした。
全域の回転数で心地よい振動を得られるようにエンジンを設計する事は可能なのでしょうか。
回転数と、そのエンジンの最大トルク回転数は、いくらか関係ありそうですが、そのエンジンの特性、高回転型か低回転型かでも違うようです。

 残念ながらマルチ4気筒では、私は心地よいエンジンの振動は味わえませんでした。2気筒エンジンの鼓動の事をパルス感という方もいらっしゃるようです。何故2気筒エンジンが心地よい振動を醸し出すかは分かりませんが、2気筒独特の鼓動感(パルス感)が人間の心臓のパルス感に似ているのかもしれません。母親のお腹にいる時に感じていた母親の心臓の鼓動感に、2気筒エンジンの鼓動が似ているのではないかと私は思っています。
という事は、赤ちゃんが、お腹の中で感じ取っている母親の心臓の鼓動感の周波数の特性のデータをとって、それを2気筒エンジンで再現すれば、心地よい振動を醸し出すエンジンが作れそうです。実際はバイクは走らないといけないので、データをそのまま流用は出来ないかもしれませんが、いくらかは心地よいエンジンを作る時のヒントにはなりそうです。

 先日、仕事帰りに前方にハーレーが走っていました。ハーレーも2気筒エンジンで、その鼓動の虜になるライダーは大勢います。
ゆっくり直線を走っているだけでも飽きないハーレー。
2気筒エンジンの鼓動研究の為、機会があったら試乗してみたいバイクです。
ハーレーは止まっていてもリヤフェンダーは振動するくらいエンジンの振動が強いようですが、心地よい回転数はどれくらいのものでしょうか。
低回転型なので、高い回転数ではないと思います。
ひょっとしてアイドリング状態で、すでに心地よいのでしょうか。
スポーツ性が低いので、まだ乗り換える気にはなりませんが、とても興味深いエンジンという事は間違いありません。